場面緘黙おとな女子のブログ

場面緘黙の経験者が当時、現在を語ります。

私達は皆、船

港がないと船は帰れない


港を作るために


子供は泣く


泣いても港がみつからず


なにをしても港ができない子供は


やがて泣くのをやめる。


絶望しか見えてない殺伐とした


誰もいない世界に行く道のりを歩くことになる。


心の灯りは心の灯台の灯り


子供のほんとの明るさは


港がある安心からきている。


私は母に笑ってほしいから


ピエロみたいにおどけることしかできなかった。


それでも、笑ってもらえなくなる時がきて


私は用なしなんだなと


港のようなものは港ではなく


あっさり


霧のように消えた。